DEBT REPAYMENT PLAN ・ REALISTIC CASE

返済計画(現実シナリオ版)
建堂工業株式会社 / 本日の金融機関打合せ用

土木部責任者(稲嶺担当)の現実的目標値を反映し、官製経営改善計画を保守側へ補正

作成 2026-05-30 / GRエステート株式会社 / 単位:特記なき限り千円 / ★印は事業部ヒアリング反映の現実値、その他は一次資料・保守推計
前提の転換 ── 「土木9.5億」は現場感覚と乖離。現実線は「土木3億」

事業部最高責任者ヒアリングによれば、(1) 会社は2期連続赤字、(2) 管理職が1名のため新規営業に動けない。したがって土木部の現実的な年間売上は3億円(最終利益3,000万・10%)であり、官製計画が前提とする土木9.5億とは6.5億の差がある。

重要なのは、この3億は計数計画の「残土捨て場 300,000千円」のラインと一致する点。つまり現実に握れるのは残土案件1本であり、ウエスト増・除染5.8倍・新規太陽光といった上積みは「営業余力なし」で実現困難。返済計画はこの現実値で組むべき。

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土木部の現実的損益(★稲嶺担当ヒアリング)

土木部(年間・現実値)金額(千円)構成比
売上高300,000100%
外注費225,00075%
粗利(外注控除後)75,00025%
一般管理費(部署内)17,0405.7%
その他経費12,9604.3%
現場人件費等(差額・推定)15,0005.0%
最終利益(部署)30,00010.0%

★ 売上3億・外注75%・最終利益10%は事業部責任者の現実的目標。粗利25%は計数計画の残土限界利益率18.4%より厳しめに自社で見ており、達成蓋然性は高い。

この数字は「確実に出せる土台」 新規営業に依存しない「残土案件1本=年3億・利益3,000万」は、返済計画の確実な土台として使える。逆に言えば、これ以上の上積み(官製計画の差6.5億)は返済原資に算入すべきでない。
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官製計画 vs 現実シナリオ(全社・返済原資)

全社(年間・千円)官製計画
(計画1期)
現実シナリオ
(土木3億)
土木 売上950,000300,000
土木 部門利益(配賦前)約+97,000+30,000 ★
警備 部門利益(黒字核・保守)+20,000+20,000
飲食・建築・運送00
本社固有経費(削減後・推計)△40,000△40,000〜50,000
全社 EBITDA+55,8210〜+10,000
返済原資(FCF)+18,000〜25,000△6,000〜+3,700
致命的なギャップ ── 現実値ではFCFがほぼ出ない 官製計画の利益の約9割は土木が9.5億へ回復することに依存している。土木が現実値3億にとどまると、全社EBITDAはほぼ均衡(0〜+1,000万)、返済原資(FCF)は年0〜370万程度しか出ない。「FCFで10年以内に償還」という官製の返済設計は、現実値では成立しない。

※ 警備+20,000・本社△40,000は一次資料からの保守推計(要・実績確認)。土木★のみ事業部確定値。

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現実的な返済能力

約2.64億
金融機関借入(串カツ売却後)
約530万/年
支払利息(概算2.0%)
0〜370万/年
現実FCF(元金返済原資)
結論:FCFだけでは利払いが精一杯。元金返済は別原資が必要 現実シナリオのFCF(0〜370万/年)では、年530万の利払いでほぼ消える。営業キャッシュフローだけを元金返済原資にすると償還は数十年規模となり、計画として成立しない。したがって返済計画は「①据置による時間確保 ②本社経費の追加削減で営業CFを底上げ ③資産・関連債権の回収を一括返済原資に充当」の3本柱で組む。
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現実的な返済計画の3本柱

① 据置による時間確保(リスケ)

官製計画どおり令和9年5月末まで元金据置(利払いのみ)を継続。土木3億体制を確実に立ち上げ、下記②③の原資を作る期間とする。

② 本社経費の追加削減で営業CFを底上げ

③ 資産・関連債権の回収を一括返済原資に

回収候補残高(千円)扱い
関連貸付 セキュリード約42,642黒字化目処なら回収、否なら撤退で精算
関連貸付 文化堂約56,059返済再開交渉(現状は計画3期末まで停止)
役員貸付(中野代表)約10,040役員報酬相殺等で精算
遊休資産(土地・会員権)要査定時価査定のうえ売却検討
回収余地(MD除く)約108,741+α一部回収でも借入を大きく圧縮

※ MEETING DEMAND(約4.9千万)は特別清算で貸倒処理予定のため回収原資から除外。

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金融機関への提示骨子(現実版・フェーズ別)

フェーズ11〜3年目(〜令和9年5月)

元金据置・利払いのみ(年約530万)。土木3億・利益3,000万の体制を確立し、本社経費の追加削減を実行。並行して関連債権・遊休資産の回収に着手。

フェーズ23〜4年目

回収した関連債権・資産売却代金(目標1億級)で借入を一括圧縮。借入残を2.64億→約1.5〜1.6億へ

フェーズ34年目以降

圧縮後の残債を、底上げした営業CF(年1,000〜1,500万)でプロラタ長期分割。残1.5億÷年1,200万 ≒ 約12〜13年で完済の現実線を提示。

銀行へのメッセージ(現実的かつ誠実) 「土木は新規営業余力がないため、背伸びした9.5億ではなく確実な3億(利益3,000万)を土台に返済を設計した。営業CFだけでは10年償還は難しいため、据置の継続+本社経費の追加削減+関連債権・遊休資産の回収による一括圧縮を組み合わせ、現実的に完済できる計画を提示する」——背伸びした計画より、達成できる計画のほうが金融機関の信頼を得やすい。